舞台撮影、暗闇の限界を超えろ
ここひと月の間、刺激的な舞台撮影のご縁をいただく機会に恵まれました。
初のインプロ撮影であったり、演劇の業界で働いていた当時に憧れていた方との現場であったり。
とても恵まれたひと月だったのですが、同時に大きな課題も浮上。
いずれの舞台も、
“今まで撮影してきた舞台とは比較にならぬほど暗い”
ということ。
会場の都合であったり演出の都合であったり、その事情はさまざまなのですが、いずれにしても暗い。
今まで舞台撮影で使用していた露出のレベルでは全く映らないレベル。
これまではよほど暗い場所でもISO2500程度まで上げれば十分写っていたものが、ISO6400でギリギリ映るというレベルのシーンも。
もちろん、デジタルカメラの進化もなかなかのもので、何とか映すことはできるのですが、見たまんまの印象というにはいかず・・・
そんな中で思いがけず活躍してくれたのが、ムービー用に購入したSONY α7III。
試しにスチル用のサブカメラとして使ってみたら、これまでのメイン機材より圧倒的に好感度に強い。
ISO6400でもかなり自然なトーンを保ってくれている。
こういった明るさの面での極限状態というのはそうそうあるわけではないけど、シビアな環境の舞台撮影では圧倒的なアドバンテージ。
舞台撮影用の機材、ゆくゆくはαシリーズとEマウント系で統一しようかかなり悩む。
理想は印刷媒体系やスタジオ関連の撮影は5Ds、舞台撮影はαシリーズといった感じではあるが・・・懐との兼ね合い次第か。

ゴトウモエ自主演劇公演 モエ式 第2回公演「無題」より